2008年8月1日金曜日

DA PUMP論



DA PUMPが9人になった。

僕は非常に悲しんでいる。
せっかくYUKINARIがトラックメイカーとしての決意を固め裏方にまわり、ヴォーカルISSAとラッパーKEN、そしてトラックメイカーのYUKINARIの3人での新生DA PUMPとして生まれ変わろうとしていたのに。

僕はDA PUMPが好きだ。
1996年にATプロデュースでデビューした時から僕はDPを応援している。
すべてのアルバムを持っている。
もちろん今でも聴いている。
つまり、僕はDPを愛している。

すべてはSHINOBUの不祥事から始まったんだ。
皆も記憶に新しいことと思うけど、2005年にSHINOBUは飲酒運転で捕まった。
飲酒運転に厳しい昨今にこの不祥事を大衆が放っておくわけがない。
すぐさまSHINOBUは謹慎に追い込まれた。
そして芸能人の失言や不祥事にとにかくむだに厳しいこの昨今、
大衆が謹慎で満足するわけがない。
謹慎のまま公に出ることはなく事件から約一年後、脱退を発表。

事件の一年前に四人で発表したアルバム、『疾風乱舞 -EPISODE II-』は素晴らしいアルバムだった。アルバムタイトルからもわかるように、DPの第二期として最高な作品でスタートできた。このアルバムからプロデューサーATが離れ、DPのセルフプロデュースとなったんだ。

このアルバムを聴いた僕はDPのさらなる発展を信じて疑わなかった。

しかしその矢先にSHINOBU脱退。
DPは3人となった。

僕は愕然とした。確かにDPのフロントマンはISSAとKENで、大衆からのDPへの人気もISSAとKENが二分していた。確かにSHINOBUは横でダンスしているだけであとはちょっとしたラップかちょっとしたコーラスをするくらいの存在だった。
しかしコアなファンの間ではDPへの人気はむしろSHINOBUとYUKINARIが二分するほどに、一見地味なSHINOBUも実は重要な存在だったんだ。
僕もSHINOBUは好きだった。
前述のアルバムの特典DVDの映像の中で沖縄の弦楽器三線をさながらクールなギタリストのように弾くSHINOBUを見て僕は素直にかっこいいと思った。

しかしどうにもならない。大衆は芸能人の不祥事に極めて厳しい。
もうSHINOBUは二度とDPには戻れない。
DPはISSA、KEN、YUKINARIの3人でやっていくしかない。

そして3人の新生DPで2005年に発表されたアルバム『LEQUIOS』。
アルバムジャケットが本人たちの写真ではないのはこのアルバムが初めて。
特典DVDでKENは「ジャケットを自分らの写真にしなかったのは、音楽だけを聴いてほしいから。音楽だけで勝負したいから」と言った。
つまりアーティスト宣言だ。
婦女子に騒がれるだけのただのボーイズアイドルグループから、アーティストに変化を遂げた歴史的なアルバム。
そしてこのアルバムからYUKINARIはヴォーカルやラップはもちろんコーラスにも参加しなくなった。完全に裏方にまわることを決意したんだ。
YUKINARIは「僕はトラックメイカーに専念することにした。今までラップやコーラスの練習として費やしてきた時間をすべて曲作りにまわして勉強したい」と強い決意を語っている。
肝心の内容は、やはりYUKINARI主体の楽曲が貧弱なところが少々気になりながらも、前作の勢いは未だ失速していないようだった。
YUKINARIの作るタイトな楽曲をISSAとKENがエネルギッシュなヴォーカルでカバーし、3人の絆と意志がDPの失速を止めていたのだ。
このアルバムの特典DVDには彼らがプライベートスタジオとして借りているマンションの一室を紹介するおまけ映像のようなものが収録されており、3人の仲の良さがほほえましく心地よく感じられる。

もちろん3人になったDPのアルバムはセールス的に成功したものではなかった。
しかし新しく生まれ変わったDPは希望に満ちていた。
自らアイドルとしての鎖を断ち切り、アーティストとしてのスタートをきったDP。
僕はこれからのDPのアーティストとしての躍進を楽しみにしていた。

その翌年2006年にまずベストアルバムをリリース。そして二枚のシングルを出したが次のアルバムを出すという発表は一向に聞こえてこなかった。
シングルの一枚はプロデューサーを迎えた作品であくまでDPのイメージにそった何の革新性もない今風の曲。二枚目はあろうことかクリスマスソング。しかも自分らの写真のジャケット。

そして2007年、特に何の情報もなく、TVも雑誌も見ないので彼らが今何をしているのかさえもわからず。

2008年、ISSAがコンサートのリハーサル中に全治6ヶ月の重症を負う。
それによって4年ぶりに行われるはずだったコンサートが中止。

その年の12月、オフィシャルサイトでYUKINARIが突然の脱退を発表。
脱退の明確な理由については一切書かれておらず、同時に新メンバー7人加入。

意味がわからない!
何考えてんだエイベックスは!
どこに向かってんだDPは!

オフィシャルサイトによると、「ISSA、KENが自らの手で捜し求めた7人と共に、DA PUMPがさらなる高みを目指し始動する。アーティスト活動のみならず、モデル、俳優など様々なジャンルで多方面に活躍できるエンターテインメント集団として、日本国内はもちろん世界を視野にいれて今までになかった『DA PUMP』を披露。新たな彼らが求めんとする『純度の高いパフォーマンス(類をみない形式、発展型)』をここに約束する」とのこと。

その抽象的なマニフェストは何?
11年もやってきて何の不祥事も起こしてないYUKINARIの突然の脱退表明に衝撃を受ける暇もなく新たに7人も加入とは!
節操がないというかむちゃくちゃというか、霹靂、霹靂。青天の。

まあ逆にこれから楽しみではあるけどね。

だけど仲良さげにインタビューに答えていたあの三人組がもう見れないと思うと悲しいもんだね。もとい仲良さげにインタビューに答えていたあの四人組がもう見れないと思うと悲しいもんだよ。

さよならDP。

というか原型から2人減って7人も増えてんだから名前も変えちゃえばいいのに。
残すほど「DA PUMP」はいい名前じゃないよ。

SHINOBUが抜けて3人になった時点で名前を変えるべきだと事務所に名称変更案とこれからの展望について書いたメールを送ったんだけどね僕は!

まあがんばってね新生DP。
とりあえずしばらく9人の新生DPの動きを注意深く観察してみるよ!

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